「君は、見られている」――その意識だけが、君を裸にする。
あなたはこれまで、「見て追い詰められた」経験があるでしょうか。
それは、街中ですれ違い様に男性から向けられるいやらしい視線とも、恋人があなたに向ける眼差しとも、まったく質の違うもの。
ただ純粋な「観察(視姦)」の対象として、あなたの心の中の性感帯が、一人の男の前に差し出される時間。
何もない部屋、ただ一つの命令
部屋に入ってシャワーを浴び、ガウンを着たあと、僕は椅子に座って、あなたに壁際に立っているように促します。
僕は、1メートルも離れていない椅子に座って、何も言わずに、ただ下からあなたを見つめ始めます。最初は触れることも、近づくこともしません。
命令は、
『ガウンを脱いで、全裸になって、両手を頭の後ろに置いて、ずっと立ってること。喋らないでね。あ、パンツ履いてるならそのままでいいよ』
沈黙が、あなたを追い詰める
僕はずっと無言であなたを見つめます。ただジロジロと見つめられるだけ。
純粋な視姦。無言で、ただ見つめられるだけの時間。
最初は、椅子に座っている僕に、下から見つめられます。5分ぐらいしたら、今度はあなたの身体の様々な場所に、僕の顔が近づいていきます。
羞恥系ドMさんなら、濡れてきます。
パンツを履いていないなら、内股に愛液が垂れてきます。パンツを履いていたら、
「パンツを脱いで渡しなさい」と言いますが、たいてい、そんな命令に従える羞恥系ドMさんはいませんし、いうことを聞くのが無理なら、僕が脱がせて、パンツを広げて、濡れ具合を確認し、匂いをかぎます。
大抵は、パンツを奪い返そうとしてきて、このプレイは終わります。
とにかく、見てあげること
ずっと見られながら感じてしまうことや、こうした視姦プレイを繰り返すことで、かなりの確率で、羞恥系ドMさんは脳イキするようになります。
ただしそれは、羞恥プレイの文脈で見つめられないと無理です。
触れられずに、ただ見つめられるのが、こんなに感じると知っている羞恥系ドMさんは少ないでしょう。
でも、この文章を読むだけでも、その緊張感と性的興奮は少しはご理解いただけるのではないかと思います。








