サブタイトル:壊れたプライドと、懇願の果て
三度目。
僕がタイマーをリセットし、「00:00」を示した瞬間、彼女の目からついに光が消えた。
「ねぇ、もう無理だからお願い」
「あーあ、仕方ないなぁ」
僕は明らかに呆れた顔をして、優しく、彼女の濡れた髪を撫でる。
彼女は首を横に振る。
第一章:ルールの崩壊
「……して……」
シーツに顔を埋めたまま、彼女が蚊の鳴くような声で呟く。
「ん? 聞こえない。こっちを見て」
命令に従い、彼女がゆっくりと顔を上げる。
かつて僕に見せていた、凛とした表情はどこにもない。
ただ快楽と絶望に翻弄される、一匹の雌がいるだけだ。
「もう……許してください……」
「動かずにじっとしていられない?」
「できません……動いちゃう……イッちゃう……」
「ドMとして完全敗北?」
「はい」
「じゃぁお仕置きしようか」
コクリと彼女が頷く。
第二章:プライドの放棄
彼女は悟ったのだ。
この「ゲーム」をクリアすることは不可能だ、と。
そして、この地獄から抜け出す唯一の方法は、ゲームに勝つことではなく、ゲームの主催者である僕に「負け」を認め、慈悲を乞うことだけだと。
彼女は、今度は甘えた笑顔で必死に腰をくねらせた。
それは禁止された「動き」だ。
しかし、彼女は自らそのタブーを犯し、僕に擦り寄ってきた。
「どんなお仕置きですか?」
「そんなにイッちゃうなら、調教として今から寸止め30回かな?」
「嫌、それは無理」
彼女は必死に僕の腕にしがみつく。
「もう、ぼろぼろになるまでイカせてください……終わらせてください……なんでもしますから……」
「だからお仕置き受けなさい。ここで好きにいかせてあげたら、ご褒美にしかならないじゃん。お仕置きは拒否できないよ?ぼろぼろになるまで焦らし抜いてあげる」
第三章:刻印の儀式
「お仕置きを受けないなら、今日はもうこれで部屋を出よう。連絡は取り続けるし、言葉では責めてあげるけど、3ヶ月は会わないからね」
彼女は、僕が彼女を本気でいじめるためなら本当にそうするのを知っている。
同時に、本当にこの部屋で二度と会いたくなくなるような思いをしているのなら、それを謝罪するし、二度と会わないという意思を尊重するのも知っている。
彼女は涙目だ
「どっちでもいいけど、お願いしてみるかい?『寸止めのお仕置きください』って」
彼女の唇が震える。
それは彼女の最後のプライド。けれど、奥で脈打つ僕の存在が、それを容易く粉砕する。
「わたしは……イキマンコなので……がまん、できません……っ」
「うん」
「わたしの一番弱いところをボロボロになるまで弄んでください」
「よく言えました」
かつて言わされたお仕置きを受け入れるセリフをちゃんと言う。
「――ご希望通り、弄んであげるね」
淫乱な彼女をイカセ続けるだけではご褒美にしかならない。
ちゃんと罰を与えるのもドSの役割。
エピローグ:甘やかな敗北
この日の焦らしは「上半身のみでイカされる焦らし」
上半身で何度イカされても、奥に欲しくなるだけで、なんの救済にもならない。
あなたも、そんな開発をされてみたくありませんか?







